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虫歯の治療をしていた中学2年生の患者さんです.
ある日、姿勢の変化に気づいて問診と診査をした結果、左右に体が揺れていて右手と右足が痺れている(日によって違う)、体が安定していないのでよく転ぶなどの症状を持っていました。このことが原因で精神的にも落ち着きがなくなり、勉強にも集中できないのではないかと考えご相談しました。
ご両親は手足の痺れについてはご存じなく、本人も話さなかったとはいえショックを受けたご様子でした(お母さんの顔が硬直したのを覚えています)。体がよく動くのは落ち着きがないためと思っていたようです。
そして今後の治療とOBCについて説明したところ、本人自ら「先生治してください」と、言われたときには驚きました。
体が揺れるということは、たとえば〈左に体が傾くことをそのままにしていると左に倒れてしまうので右に体を起こす、また右に倒れるので左に起こす〉、この繰り返しを座っても立ってもしていることなのです。決して意識的な動作ではなく、ただ倒れるから起こしているのです。彼自身が一番苦しかったでしょう。
そしてOBCを装着した瞬間、彼の体はビクリともしなくなりました。身体が左や右に傾かないのです。ご両親は唖然としていて、彼はこの方が楽と言いました、勿論シビレも取れているのです。頭蓋骨に対して下顎骨が、重心的にバランスのとれている位置にあるので症状が消失するのは当然です。噛み合わせが原因である場合には、このように即効的に反応するのが特徴です。
こうして調整が終わり数週間たって「担任の先生から『最近集中力が出てきたな、何かあったのか』と言われた」、とお母さんから報告を受けたときに、私はとても嬉しく思いました。噛み合わせが精神的にも影響しているという実例です。
噛み合わせ治療の重要性について再認識します。
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