歯の噛み合わせは肩こりや腰痛だけでなく不定愁訴・自律神経失調症・ストレスの原因にもなります。

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メインテナンス

◆臼歯咬合確保とは?

臼歯咬合確保とは、下顎骨が頭蓋骨に対して重心的バランスのとれた位置において上下顎の咬合を確保する事です。

分かりやすく説明すると、OBCを口腔内に入れることによって下顎骨の位置が決まりますから、そこで噛めるようにする事が、すなわち臼歯咬合確保ということになります。

早期接触の除去だけでは重心咬合を再現できないケースや下顎骨が三次元的に移動した時の移動量が最も大きい場合のケースにおいて行います。



◆身体の歪みを引き起こす臼歯咬合の不良

この移動には幾つかのパターンがあります。1つは片側が(片方の顎が)著しく下方に移動する場合で、移動した側の顎関節症の原因でもあります、また顔貌(顔の形)がその方向へ曲がっているのも特徴です。

もう1つは両側の(左右の)顎が前下方に移動する場合で、呼吸器系に深い関係を持っています。無呼吸症候群の原因でもあります。

同時に循環器系にも関係しており、舌が沈下して肺に十分な酸素が供給されにくくなり脳が酸欠になり頭がボーっとして判断力も鈍り、手足が冷えて眠れなくなります。


この特徴は最も全身に症状が波及します。顎が片側または両側に萎縮しているため当然、頭蓋骨にたいしてバランスが乱れているので頭がどちらかに傾いてしまい、傾いた頭のバランスを取るために肩を持ち上げ、そのバランスをとるため腰を使い骨盤は傾く、そして身体全体の重心を片方の脚で支えることになります。

頭部は約4.5キログラムの重さがあります。その重い頭部の重心が乱れていると、それを頚椎が支えきれなくなり、さらに脊柱も参加して支えようとします。当然そこには無理が生じますので、結果的に傾きが生じてきます。

それらの傾きは猫背であったり側湾症であったり、という外形として外に現れます。当然、内臓にも負担がかかり、ヘルニアや腰痛の原因にもなります。さらには、膝の関節に負担がかかり痛みが出てむくむこともありますし、手や足の長さにも違いが出ることもあります。

身体の左右が対称でなくなり、どちらかの肩が上がって、または下がって悪い姿勢で生活することになり、そのため筋肉の異常緊張が続いて血行不良となりホルモンや体液の循環が異常となり代謝が悪くなります。

全ては連動しているのです。噛み合わせの大切さを改めて考えさせられます。



◆臼歯咬合確保 〜治療法〜

さて治療ですが、片側の場合は片側だけにスプリントや挙上床を入れてバランスを取り顎の傾きやよじれなどを整復し、最終的には左右のバランスをとります。顎がここまで変化(移動)していますと、1回の調整では正しい位置には戻らないことが多いです。

調整された位置で生活する(機能させる)ことが大切で、緊張していた筋肉はほぐれ、弱い筋肉は力をつけてきます。このとき痛みを伴うこともあり、患者様は治療そのものに不信感を抱いてしまうことも多く、患者様とのコミュニケーションがとても大切になります。

さらに調整された位置を起点として下顎が移動してきます。このときには最初の移動量より少なくなります。この過程を何回か繰り返して、最終的にたった1つの噛み合わせの位置に追い込みます。


筋肉には骨に存在しない記憶能力が存在します。長い間の習慣的悪癖によって潜在化されてしまっているのです。その記憶を呼び覚ましていくのです。それは計測するものではなく、患者様自身の力によって達成される、と私は感じています。

両側の場合も基本的にはおなじです。いずれもOBCは常に使用します。このようにバランスが取れてくると左右どちらでも噛めるようになり、歯牙に力が入り、造骨細胞が活性化されて歯槽骨が再生され、動揺が治まってきます。

そして、咀嚼能率が良くなり唾液が多く分泌されて免疫機能が高まり、病気に対しての抵抗力がたかまり、ホルモンの分泌が多くなりますので消化機能も高まります。         




 
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